夜光町夜光運河前

神奈川県川崎市、工場夜景がみられる先駆けとなった場所

日本の工業を支える地域は日本各地に存在していますが、神奈川県川崎市も日本有数の工業地帯として知られています。
日本産業経済の発展を担うこの地には、鉄鋼、電機、精密機器、エレクトロニクスなど多様な工場が立ち並び、また関連する事業所も多く存在しています。

世界に誇る製品を作り出すメーカーなども多数あるこの川崎という街には、ものづくりの原点があり、ただ産業を担うという事以外に、今注目される動きがあります。
そのもととなっているのが、川崎市の川崎臨海部で見る事の出来る美しい夜景です。

神奈川県川崎市の臨海部にある夜光町は夜でも海中に光が煌々と照らしている美しい景色が見られるということから、夜光という名称になりました。

古くから夜光という名称があった

川崎市にある水江運河沿い、ここは京浜工業地帯の中心部に位置し、川崎大師からもほど近いことで知られていますが、工場、倉庫などが多く民家はほとんど見られません。

夜光町と呼ばれていた夜光町夜光運河前辺りは、工場、また煙突にともる光が印象的でこう呼ばれていました。
しかし、工場夜景がみられるということが広まり、1967年、夜光町という町名が正式に決まったのです。

幻想的な夜景がみられるこの地域、実は古くから夜光という地名が使われていました。
平間寺つまり川崎大師を開いた平間兼乗は、夜の海に光を見て網を投げ入れたといいます。
すると網にかかったのは弘法大師の木像で、この木像は現在も平間寺に御安置されています。

工場夜景は都市部に幻想的な風景を作り出している

あまりにも臨海部の工場夜景が美しいということで、2008年に試験的ですがバスツアーを行ってみたところ、非常に大きな反響があり、民間バスツアー、また夜景を見る屋形クルーズなどが定期運航されるようになりました。

沢山の工場、プラントの作業用の照明が夜遅くなっても光続ける様はまさしく夜光で、多分こうしたバスツアーがおこなわれるようになる前も、カップル等がこの工場夜景をみに訪れていたのではないかと思います。

この辺りで特に有名な光がフレアスタックと呼ばれる炎の光です。
これは製油所など出てくる余剰ガスを無害化するために焼却が必要で、その償却の際に出る炎の事をいいます。

このフレアスタックはとても幻想的な光で、遠くから眺めるとまるで1本のろうそくの明かりがともっているように見えます。
煙突の高さ等もガスの量などによって決められているので、高さの違うフレアスタックが様々に光を発するその様子は、なんとも表現しがたい幻想的な景色です。

夜光町夜光運河前の夜景のほか、日本5大工場夜景がある

川崎では夜光町夜光運河前辺りの工場夜景が特に有名ですが、日本国内には工場夜景の発展を伴い、工場夜景のサミットが開かれるなど、日本5大工場夜景と呼ばれる地域があります。

川崎市、四日市市、北九州市、周南市、室蘭市は、工場夜景サミットを開き、工場夜景の幻想的な魅力を広く伝えています。

石油製油所などは停止することなく24時間稼働しているため、夜の光は止まることなく輝き続けます。

川崎工場夜景を見る場所へのアクセスは、川崎駅下車、そこから川崎市営バスかわさき南部斉苑を下車します。
お車で行く場合、首都高神奈川線1号横羽線羽田IC、若しくは神奈川6号川崎線浮島ICで降ります。

工業地帯なので駐車場等もなく路上駐車も厳禁!お車を止める際には、周辺のコインパーキング等を利用してください。