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仏教のための建築

日本に仏教が伝来したのは飛鳥時代のことです。
その時に寺院様式も伝わってきたのですが、それはやがて日本オリジナルのものにアレンジされていきます。
鎌倉時代までに確立された建築様式のことを和様といいます。

鎌倉時代になるとより耐震性に優れた禅宗様や中国の宋様式と和様を組み合わせた大仏様が登場します。
そして、後にはこの禅宗様と大仏様の二つを取り入れた折衷様が生み出されます。
現在までに残っている寺院のほとんどは江戸時代に建てられたものなのですが、それらは基本的に和様か禅宗様、折衷様のどれかが使われています。

寺院は主に堂塔と僧坊の二つに区分されています。
堂塔とは仏陀あるいは釈迦の墓のことであり、日本には三重塔や五重塔、七重塔などが建てられています。
僧坊というのは僧侶が宿泊するための場所であり、基本的に堂塔と僧坊が併設されています。

寺というのはもともと僧の住処であり、院というのは寺の中にある別舎のことです。
日本の寺の多くは、檀家という信者を抱えていて、墓地を保有・管理しています。
これらの寺に関しては、基本的には檀家以外には門を閉ざしていることが多いです。

その一方で京都や奈良などに残されている有名な寺院については、観光や信仰の対象として親しまれており、多くの参拝客が訪れます。
神宮寺や権現といった存在もあり、寺と神社の境が曖昧となっている場所も存在しています。
日本は長い間神仏習合だったため、神社仏閣という言葉がよく使われています。

現代にまで残る寺

寺院の多くは日本に昔から存在している木造建築であり、1000年以上も存在している寺もあります。
ただし、現代の寺に関しては、建築基準法があるため、大きな建物の場合は鉄筋コンクリートであるケースも増えています。
また、新しいデザインの寺院も出現しており、寺というのは決して古いものだけではありません。

寺の魅力とは何でしょうか。
観光地化されているところの寺は昔からの建築がそのまま残されており、独特の雰囲気があります。
有名な寺であれば、誰でもお参りすることができるため、ご利益を求めて参拝者が集まります。

お寺は大抵の場合は静かな土地に建てられていることが多く、自然環境に恵まれていて、厳粛な雰囲気を感じることができます。
仏像を拝見できるところもあるため、実際にそれを見れば、その歴史の長さを実感できるでしょう。
数百年、あるいは千年以上前から、そこでは僧が生活をしていて、たくさんの人達が参拝し、多くの出来事がありました。

そのような歴史の長さを感じ取れるのが寺の魅力といえるでしょう。
寺の中だけ、外の世界とは別のようであり、昔と今とでほとんど変りない姿が残されています。
そのため、どこか懐かしさを感じられるようなところもあるでしょう。

有名なお寺に行くだけではなく、近所にあり一般に開放されているようなお寺を訪れるのも良いでしょう。