浮世絵

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大衆に愛される芸術

浮世絵に含まれている浮世とは現実という意味です。
元々の始まりは16世紀の後半における京都の庶民の生活を描いたことです。
それ以来、大衆文化として浮世絵は定着していき、18世紀になってからは多くの人々に広まりました。

大衆文化となった理由として、木版画の技術が上がったために大量に生産して、なおかつキレイな画を仕上げることが可能になった点があります。
質が向上したことにより、美しい女性や役者など身近に存在するものを描けるようになったため、多くの方が注目しました。
また、この時代は大衆的な読み物が流行った時であり、その読み物の挿絵を描いていた画家が浮世絵も描くようになりました。

技法としては最初は墨の線だけのシンプルなものだったのですが、次第に色がつけられるようになりました。
たくさんの色を使い、大量に画を制作するようになり、筆で描くのではなく、版画として制作するという技法が生まれました。
版画技術が発展したことにより、色々な色を使えるようになったのです。

浮世絵の工程としては、まず墨で絵を描いて、その後に絵柄を木に彫り、最後に木に色をつけてそれを刷ります。
このそれぞれの工程を別々の専門家が行いました。
とても手間がかかるのですが、一度版木ができてしまえば、後はすぐに大量生産できるため、あっという間に広まりました。

浮世絵は庶民の絵画であり、題材としてよく取り入れられたのは娯楽です。
役者絵の浮世絵は現代でいうところのブロマイドみたいなものです。
美人画には当時のあこがれの女性が描かれていました。

より庶民の生活が豊かになると、今度は風景も描かれるようになります。
旅を楽しむ人が増えた結果です。

こちらのサイトでは浮世絵を解説しているため、参考にしてみてください。
参考はこちら→浮世絵

浮世絵の魅力

浮世絵は19世紀末頃にはヨーロッパの画家たちに注目されて強い衝撃を与えたとされています。
とても表情豊かな線の使い方や、簡潔な色使い、常識にとらわれない自由な図柄などは、ヨーロッパの画家達に大きな影響力を及ぼしました。
このように浮世絵の力というのはとても大きなものなのです。

西洋とはまったく違う技法により作られた画であり、だからこそ現代でも価値があります。
浮世絵の特徴としては写実的な技法にこだわることなく、自由な想像力によって作られている点です。
それを見る人は、色々な想像をふくらませることができるでしょう。

学校の授業では西洋画を習うことが多く、浮世絵はあまり親しまれていないかもしれません。
しかし、浮世絵を見ることによって、絵の世界というのはとても広々としたものであり、さまざまな文化が存在していることが分かるでしょう。
また、浮世絵の中には当時の風俗が色濃く描かれています。

浮世絵を通して日本のかつての生活や風景を思い浮かべることができるでしょう。
色々な楽しみ方ができるのが浮世絵の良さです。